Approach

インフル患者は暇なんです。


というわけで治りかけです。
タミフルは相変わらず飲んでます。
禁酒禁煙生活4日目。
これ凄いね、うん。
まあ明日で解くけどさ。


さて、今日は暇やったんで小説を読みました。
あと、先日読了した1冊も含めて2冊、レビュります。
ちなみにレビュるは日本語です。


赤い指 (講談社文庫)

赤い指 (講談社文庫)

まずは赤い指。
先輩に面白いからと借りたものです。
物語としては中学生の息子がちっちゃい女の子殺しちゃって、
親がそれを隠すために同居している痴呆症の祖母のせいにするみたいな話ですが。
とりあえずオチが熱い。
人間が我慢出来る範囲を超えているんですよね。
常軌を逸していると言えばそれまでですが、そういうことでもなくて。
この物語が伝えたいのは、殺人が悪ということではなく、
真っ直ぐにぶつかることの難しさ、怖さから逃げることで、
結局はどこにも逃げ切れなくなるということですね。
そもそも問題にぶつからずに一生を終えることは無理です。
それを受け止めていれば、更なる問題は起こっていなかった。
まあそんな風に勝手に捉えてます。
とりあえず圭吾作品はどんでん返しあると思ってても驚く。





告白

告白


お次はこれ。
まあ有名ですよね、本屋大賞でしたっけ。
これもまあ先輩に借りたんですが。
物語は中学校の先生がおって、娘さんが生徒に殺されて復讐する、って話を色んな視点で進んでいく話です。
感想としてはまず、なぜ本屋大賞1位なのかわからん。
怖すぎる、いやマジで。
20歳を過ぎるとお化け的な恐怖からリアル的な恐怖に怯えるようになります。
マジでこれは内面から来る恐怖です。
人間の表と裏とかそういうことじゃなくて、表に見えたことが実は裏だったみたいな。
そういう恐怖です。
あとは物語が全て一人称で構成されているので結構読みにくいです。
描写が残酷でありつつ、さらに狂気染みた感じが上手くでてる。
ただ、風景描写が全くない。
どこにも逃げることが出来ないので息が詰まります。
まあオチはえげつないです、森口先生(登場人物ね)えげつないです。
一言で言うと恐怖ならぬ「狂怖」です。




上記2作品どっちも面白かった。
怖いの苦手なので湊かなえは今後ずっと読むかは未定。
ただ苦手やと思ってた道尾秀介はストーリーセラーのやつ面白かったので、
まあ興味沸いたら読もうかな、って感じです。