卵が孵化しサナギになった

A beautiful greedについて書きます。
ブクログでなくあえてここで書く理由はなんとなくです。
ただ、ブログとして書き残したいと思ったからです。
これほどターニングポイントになり得るアルバムはない、と。


このバンドは最初からこうなろうと決めてたんじゃないかってくらい、
綺麗に変化している。
言うなれば、卵から孵化しサナギになり蝶になり飛び立つような。
「創」はとてもいいアルバムだった。
それはとてもとても綺麗な卵だ。
そして「and world」で孵化した。
ファンの中にはアシについて否定的な人間が増え始めた。
それは「創」というアルバムに対して多くのものを求めていたから。
卵の段階ではそれが何になるかわからない。
鳥類にだってなるし昆虫にもなる。
ファン個人個人が持っているアシッドマンという「卵」の大きさはわからない。
孵化した時にそれぞれ何かを思ったのだろう。


鳥だと思っていたある人は、絶望したかもしれない。
鳥だと思っていた人でも綺麗な蝶ならいいと思って育て続ける人。
そして蝶だと思っていて、そのまま育て続ける人。


「LIFE」が発売される。
繭を巻き始める。
大きな大きな繭を。
ここまで来ると彼らの完成系が見えてくる。
そして、見えてきた。


本題に入る。
今回のアルバムはまさに完成の最終段階な気がした。
この曲がいいとかこの曲は微妙とかそういうのは特になかった。
ただ、気づいたらもう3回も聴いてる。
とにかくまずシングル曲が全て良かったということ。
そしてカーセン、アンダレというロック押しの曲を連発して来た中で、
雰囲気を一変させるアルバムに仕上がった。
これは裏切りでもなんでもなく、「変化の過程」なのだ。


「音楽は消えない。いや、消えやしない。」


僕のこのアルバムに対しての感想です。



彼らは最終段階に入る。
そういう結論は充分考えられる。
でもそれは完成したことによる次の進化なのだ。
新たな卵を産むための。
音楽を残し続けるための。