Do you wanna die?

生きるということについてよく考える。
僕は生きてる、君も生きてる、みんな生きてる。
でも、彼らは死んでしまった、悲しくも。


久々に週末のフールを読んだ。

終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)



あと3年で地球が滅亡するという設定の中で、
生きることとか死ぬこととか、ある意味淘汰された中で、
人々はどう思うのか、それが非常にうまく書けてると思う。


この小説の中で、凄く好きな言葉がある。
それは深海のポールに出てくる渡部の父親の台詞。


「死に物狂いで生きるのは権利じゃなく、義務だ。」


この言葉を受けて、感動したと同時に、あれ、当たり前じゃないの?と思った。


ここからは自分の持論。



なぜ人は自殺をしてはいけないのか。
僕が思うことは、自分の死を自分でコントロールすべきではないから、だと思ってる。
もっというなら、自分の意思で生まれてきたんじゃないなら、自分の意思で死ぬな、ということ。
僕は神を信じているかと言われると微妙やけど、神的な何かはいると思う。
伊坂の言葉を借りるなら、「それは三丁目の山田さんとかじゃなくて、何か特別なもの」が存在すると思う。
つまり、寿命以外で死ぬことは基本的に許されないと思う。
まあ事故とかの話はするな、それは忘れろ。


結局、僕たちは限られた命を、一生懸命生きる義務がある。
それは意識してどうこうするもんじゃなくて、
自然にそうしなきゃいけない。
そもそもこういう議論が出ることが、悲しい。
まあ、不景気なのかなぁって思う。



前述、深海のポールで、渡部の父はもう一つ素敵なことを言ってる。


「もしお前が自殺したら、俺は許さねぇからな。お前が自殺したらぶっ殺すからな」



命ってのはそういう存在やと思う。