Aru King

誰もいないこの国でなら王様になれるかい?



26年間生きてきた中で、
自分という人間の向き不向きというものが、
それなりですがわかってきました。
自分はリーダーに向いてると思ってます。
但し、一番上に立つ、ということではなくて。
いわば、「小さな国の王様」として最適なんだろうなと。


小学生の頃の話。
僕は小学校2年生から剣道を習っていた。
通っていた道場は結構強い道場で、
全国大会に出たりするくらい強かった。
市の大会ではうちの道場がベスト4くらいを総なめにしていた。


剣道には個人戦団体戦があって、
個人戦ってのは、そのままの通り個人戦
団体戦ってのは、5人1チームとして、先鋒、次鋒、中堅、副将、大将それぞれが試合をして、
5戦で多く勝った方が勝ち、という勝負。
一応学年の制限があって、基本的に小学校高学年の勝負なので、
先鋒4年生、次鋒5年生、中堅5年生、副将6年生、大将6年生が基本である。


前述の通り、うちの道場は強かったのと人数も多かったので、
毎回Aチーム、Bチームと2チーム出場してた。
僕は同学年の中ではそれほど強くなかったので、
いつもBチームだった。
Aチームは1軍、Bチームは2軍、みたいなものだ。
つまり僕は2軍だった。


そして僕が6年生の時、決勝がうちの道場同士の対決になった。
僕はBチームの大将だった。
試合は勿論、Aチームが有利。
先鋒から副将までの段階で、Aチームが3勝1分、もう優勝は決まった。
そして大将戦。
相手は僕の同級生で、一番強かった。


僕は勝った。
勝ちたい気持ちは誰よりも強かったかもしれない。
もっというと、Bチームだったからこそ勝てたのかもしれない。



僕はこの頃から、小さな国の王様だったんだ。
そしてそこはとても居心地がいいんだ。